様々な要素が入り混じった作品です。
The Wings Of Desire
1987年/仏・西独
監督:ベム・ベンダース
評価:★★★★★
ストーリー:
ドイツのベルリンを舞台に天使たちが人間の行動を見守る毎日。サーカス小屋の空中ブランコ乗りに恋をした天使ミカエルは、色、暑さ、味覚そして死のない天使をやめ人間として生きることを選ぶ。
感想:
普通の人の日常の中の心のつぶやき、淡々とした天使のセリフや仕草、昔は天使だったピーターフォーク、サーカスの人々、廃退的なニック・ケーブの音楽、無国籍な言葉の氾濫、そして、今は無きベルリンの壁。
一つ一つが折り重なり、人間となった天使の、無力で儚い人間としての感動が伝わってきます。
元・天使だったピーターフォーク(ピーターフォークがピーターフォーク役として出演)がミカエルを誘うシーンがとても好きです。
ベム・ベンダースの作品は「パリ・テキサス」「都会のアリス」なども面白いですが、個人的には駄作とも言われている「夢の果てまでも(The end of the world)」という作品が、ロードムービーの集大成という感じがして好きです。音楽のビデオクリップのような作品で竹中直人や故・笠知衆さんも出演しています。
DVDもビデオも見たことないのですが存在しているのでしょうか。