いつみても、すばらしい作品です。
2001: A SPACE ODYSSEY
(1968年/アメリカ)
監督: スタンリー・キューブリック
評価:★★★★★
ストーリー:
まだ、人類(類人猿)が道具を使えない昔、謎の石版“モノリス”が現れ、それを契機に人類は、骨を戦いの道具として使いはじめる。そして、2001年、月面に再び“モノリス”が現れる。人類は初の木星への有人探査に向かう所であったが、宇宙船をコントロールするコンピュータHAL9000が氾濫を起こす。
感想:
久しぶりに小学校2年の息子と見ました。よく、難解な映画と言われますが、別にそんなことはないと思います。「指輪物語」よりずっとわかりやすいと思います。
個人的には、この映画は、人の祖先が骨を投げて宇宙ステーションに変わるシーンまでで言いたいことの半分以上は表現されていると思います。映像的にはそれ以降が見所ですが。
「モノリス」って何?と子供が聞いてきました。私はこう答えました「モノリスは実際にあるものではなく、映画というものの表現の手段として存在するもので、急激な進化を促す、仲介者・触媒なんだよ。」
同じ、キューブリックの
「時計じかけのオレンジ」と比較してみるも面白いと思います。意外にも、「2001年宇宙の旅」の方が現在との乖離が目立つように思います。宇宙開発もAIの発達もそうですが、今は無きパン・パシフィック航空や中国企業に売却を決めたIBMのPC部門等現実の厳しさを感じます。(コンピュータのHALはIBMを一文字ずつずらしているというのは有名ですね。ちなみに私の娘の名前も「はる」です。)
一方「時計仕掛けのオレンジ」は現代日本とってはかなり現実味を帯びてるように感じます。信じられないような若年の犯罪の多発、「ウルトラ」という言葉は「チョー」という言葉に類似していますし、国歌や国旗の強制に見られる統制の強化など、うすきみ悪いのですがとても似ているような気がします。
リンク
2001年宇宙の旅@映画生活