このブログについて
評価は独断と偏見に基づき、以下のように判断しています。

★★★★★必ず見るべし
★★★★☆良い映画です
★★★☆☆見る価値有り
★★☆☆☆趣味が合えば
★☆☆☆☆お薦めしません

画像をクリックするとアマゾンのサイトが開きます。

間違いや誤記を見つけたら以下のメールにこっそり連絡ください。
coyabu@excite.co.jp
ライフログ
Coming soon

アクセス解析
未来世紀ブラジル

現在の私を見ているようで少し怖い

BRAZIL
(1985年/アメリカ/イギリス)
監督:テリー・ギリアム
評価:★★★★☆




ストーリー:
20世紀、徹底した情報管理社会。政府は爆弾テロに手を焼いていた。そんなおり、タイプライターの故障で、靴屋のバトル氏が容疑者タトルと間違えて逮捕される。情報省の役人サム(ジョナサン・プライス)は、事件後の経理処理のため、バトル氏の家に行くが、彼は何時も夢に出てくる美女にそっくりのジルに出会う。そして、政府がミスを隠蔽するためジルを逮捕しようとしているのに気づく。

感想:
テリー・ギリアム独特の世界が続く、監督のデザイン先行の画面構成は映画全体を強烈な個性でつつむ。細部に至るまでこだわりぬくことで得られる独特の空気感が伝わってくる。逃れられない混乱した現実と対照的な、タイトルともないっている音楽「ブラジル」のラテン的空騒ぎが映画と調和的なのが不思議な気持ちにさせる。特に、建造物の造詣がすばらしい、政府の威圧感たっぷりの建物や幻想的な母親の葬儀への入り口(これは、パリの集合住宅?)、そして、ラストシーンは悲劇とは裏腹にパンテオンのように美しい。
しかし、とても怖い映画だ、実際に21世紀はこの映画の状況とさほど違わない。過度の情報化社会、テロの横行という社会全体の環境だけでなく、無能な上司が有能な部下だけを頼りに仕事をしている様子や、管理していることを示すためだけの管理というものが、私の実際の職場の傾向ととても似ていて他人事とは思えない。映画では情報を書類の山として見せているが、現実はペーパーレス化が進んでいる分だけさらにタチが悪い。
政府や企業そして社会全体が、人とのコミュニケーションの場をそれ以外に方法がないという手法により強制的に奪っている、そんな現代社会を暗示していたかのようである。
この映画のラストシーンのように、救いは、幻想と死だけであるとは思いたくはない。私は、現実から逃れるため映画を見続けているのだろうか?
[PR]
by coyabu | 2005-05-22 02:49 | 映画(ま行)
<< 2046 やかまし村の子どもたち >>