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評価は独断と偏見に基づき、以下のように判断しています。

★★★★★必ず見るべし
★★★★☆良い映画です
★★★☆☆見る価値有り
★★☆☆☆趣味が合えば
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堕天使のパスポート

難しいテーマに果敢に挑戦した作品

DIRTY PRETTY THINGS
(2002年/イギリス)
監督:スティーヴン・フリアーズ
評価:★★★☆☆




ストーリー:
舞台はイギリス、ロンドン。昼間はタクシーの運転手、夜はホテルのフロントで働く不法移民のオクウェ(キウェテル・イジョフォー)。彼は同じホテルのメイドとして働くシェナイ(オドレイ・トトゥ)が働いている間、彼女のアパートのソファーを寝床として借りていた。シェナイはトルコ人でありイスラム教徒であることから、男女関係にも厳格であった。ある日オクウェは、ホテルのトイレから人間の心臓を見つける。

感想:
不法滞在の外国人、臓器売買といった難しいテーマをうまく話に取り込んでいることが高く評価できる。主役のオクウェはアフリカ系、シェナイはトルコ系であるがそれ以外にも、チェス仲間であり死体安置所で働く中国人難民のグオイ(ベネディクト・ウォン)等出身国の違いを色濃く出ておもしろい。その他の脇役も個性的なキャラクターが光る。
メアリで一躍有名になった、オドレイ・トトゥは実に可愛く、控えめな演技で、戒律に厳しくひたむきに夢を追う女性を好演している。また、主役のキウェテル・イジョフォーも様々な悩み、葛藤をうまく演じている。脇役陣も多彩で、オクウェの苦悩を理解する知性的で思慮深いグオイ、憎めないキャラクターの娼婦ジュリエットが社会の裏側で働く人々の絆を感じさせる。
個人的には、ホテルのドアマンであるイヴァン(ズラッコ・ブリッチ)のキャラクター設定と演技がよかった。彼は、時より仕事をサボり、給料日にはジュリエットとの客となる快楽的な人物だが、彼の楽観的な雰囲気が思いテーマを和らげている。表情が豊かで、オクウェを楽しげに茶化す道化的な演技と対照的なシェナイが苦境にいることを告げる物悲しい表情がすばらしい。
評価が低い理由は、ストーリーが先読みできるところ。冒頭にシェナイが処女であることがわかると、私は、「きっと、あんなことされたり、こんなことされたりするんだろうな。なんて可愛そうなんだ」と物語よりかなり先に、実際のシーンを見るよりもずっと暗い気持ちになってしまいました。オクウェが医者で、臓器売買と聞けば「こんなドンデン返しなら、比較的面白い話になるな」と思っていたら、そのとおりだったりと、これは映画というより、個人の問題です。しかし、二人がどんな結末を迎えるかは予想できませんでした。
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by coyabu | 2005-04-24 02:04 | 映画(た行)
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