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ドリーマーズ [R-18バージョン]

青春回顧録・映画へのオマージュ・「ラスト・タンゴ・イン・パリ」

THE DREAMERS/I SOGNATORI
(2003年/イギリス/フランス/イタリア)
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
評価:★★★★☆



ストーリー:
舞台はパリ、1968年、5月革命の頃。米国の留学生マシュー(マイケル・ピット)は、アンリ・ラングロワが主宰するシネマテークで双子の姉弟のイザベル(エヴァ・グリーン)とテオ(ルイ・ガレル)と出会う。アンリ・ラングロワは文化相アンドレ・マルローの圧力により解雇され、シネマティークは閉鎖される。マシューは双子の姉弟のアパートに誘われ、両親がバカンスで家を空けると、3人のシネフィル(映画オタク)は共同生活をはじめる。やがて、映画ゲームをきっかけに、3人は性的な関係を結びはじめる。

感想:
この映画は3つの側面があるのではないかと思います。ベルトリッチの青春回顧録、映画への思い、そして、自身の映画「ラスト・タンゴ・イン・パリ」への思い。有名になった監督が年をとってから作るこのような映画は、とかく中途半端になりがちなのですが、さすがベルトリッチという過激な内容になっています。
まず、オープニング・タイトルが秀逸で、ジミ・ヘンの曲に乗せ、エッフェル塔をバックとするタイトルですぐに画面に引き込まれてしまいました。映画全体を通しても音楽のチョイスが抜群に良く、ベルトリッチの趣味の良さが光ります。
’60年代のヌーベルバーグを中心とした名画を至る所に忍び込ませ、シネフィルとまではいかないまでも、私のような映画好きの人には、シーンの1つ1つがとても魅力的に映ります。パリ娘が、「NY・ヘラルド・トリビューン」と叫び、ゴダールの「勝手にしやがれ」のシーンと重ねられると、いや、重ねなくとも、それだけで女性の魅力に引き込まれてしまいます。
そして、「ラスト・タンゴ・イン・パリ」を意識した、舞台とストーリー。マシューが双子の家に初めて訪れるシーンでは、マシューがエレベータに乗り込み、双子が階段を駆け上るという、「ラスト・タンゴ・イン・パリ」のラストシーンを生々しく思い起こさせる映像になっています。そして、ちょっとエグイ、奔放な性の表現などが特徴的です。
しかし、R-18指定なのに(だから?)ぼかしが多く、その点だけはとても不愉快です。別に男性の性器のアップを見たいわけではありませんが、P2Pで無修正動画などいとも簡単に見られてしまう時代になんだかな馬鹿にされている気がします。R-30指定とか作れませんかね。
イザベル役のエヴァ・グリーンは、そんなに美人というわけはありませんが、時よりとても美しく見えるシーンがあって、それがかえって魅力的に見えます。性的に過激なシーンが多い中、これだけ難しい役柄を堂々と演じているのは見事で、とてもデビュー作とは思えません。
3人の関係は、5月革命と共にあっけなく終わりを告げますが、こんな恋愛も素敵だなと思ってしまうのは、私も年をとってしまったからなのでしょうか。

追記:エンドロールを下から上へ流しているのですが何か意味があるのでしょうか?
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by coyabu | 2005-04-20 12:59 | 映画(た行)
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