試験的作品
APPLESEED
(2004年/日本)
監督:荒牧伸志
評価:★★☆☆☆
ストーリー:
世界中が戦場になっている未来。父親に戦うことを教えられた、伝説の女性兵士デュナン・ナッツは何者かに捕らえられ、唯一平和を保つ理想郷「オリュンポス」に連れて行かれる。「オリュンポス」にすむ人間の半数は、社会の安定を目的に造られたクローン人間「バイオロイド」が占める都市であった。デュナンは「オリュンポス」安定のため戦士として働くことになるが、彼女の父親が「オリュンポス」の創始者の一人であり、幼いころなくなった母も「オリュンポス」に関与していることを知る。やがて、テロリストの襲撃により、「オリュンポス」を統治するコンピュータ「ガイア」は「バイオロイド」に生殖機能を持たせることを決意する。そして、デュナンは、自分が「バイオロイド」に生殖機能を持たせる技術APPLESEEDと深く関わっていることを知る。
感想:
全編フル3DCGアニメ、原作が士郎正宗ということで見てみたのですが、試験的作品というところでしょうか。背景やメカの表現はすばらしいのですが、戦闘シーン以外はあまり見るところはありません。人物も3D-CGなのですが、最初はちょっと気持ち悪いです。いわゆる、アニメ顔のキャラクターなので、目が大きすぎてちょっとなじめませんでした。動きも、戦闘シーン以外は非常にぎこちなく感じます。
士郎正宗の原作ということで、原作よりはかなり単純化したと思いますが、それでもなお複雑なストーリーです。物語の背景をしっかり説明れば、深みのある面白い話になったと思います。実写の映画にすれば、かなり楽しめると思います。